金平糖をまとった鹿の角に、隠されたこだわりとは?
受賞作品に込めた発想やこだわりについて、アーティストに聞きました。
まずは、和菓子というテーマについてたくさん調べました。金平糖以外にも団子や大福といった候補もあったのですが、下書きを考えている時に金平糖なら色とりどりでポップなデザインに持っていくことが出来そうだったのでステッカーとの相性がいいかも?と直感的に思いました。モチーフを決めてからは意外とすんなりアイデアが出てきたと思います。
今回のテーマが和菓子×動物ということで【日本】もしくは【和】というテーマで親和性を持たせればまとまりを生んでくれるだろうと考えていました。なので動物にも和を彷彿とさせるものを選びたかったのです。他にも、紅白縄、漢字など和風という軸に沿ったアイデアをパズルのように組み合わせていきました。単に組み合わせるとちぐはぐなモノになってしまうので、現実的な辻褄合わせを行い、落としどころも模索しました。
ステッカーにした時に細すぎず、太すぎない線の太さから模索したことを思い出しました(笑)どことなく墨っぽいけどステッカーっぽくも見える印象にしてみたいと思い、影面が強くなるような箇所には影色ではなく、あえて黒色で塗りつぶしてみたりしてメリハリのあるような作品に仕上げました。
ステッカーイラストでは【線の主張】と【情報量の整理】が重要だと感じました。 普段は厚塗りのような表現を好んで描いているため、これまではいかに情報量を詰め込むかを意識していました。しかし、ステッカーイラストを調べていくと伝えたい目的やコンセプトが明確で、情報が整理された作品が多いことに気づきました。限られた情報の中で意図を的確に伝える力と、アイデアを形にする発想力の重要性を学ぶことが出来ました。
たまに独創的なアイデアなのに全体で見るとまとまりがあるステッカーに出会えると負けた!って気持ちになります。感情が揺れ動くということは良いステッカーなのかなと思います。
わたしはこの作品を見るとおばあちゃんの家で食べた金平糖を思い出すのですが、一人ひとり思い出すことや感想は違うと思うので、それぞれの楽しみ方をしていただけたら嬉しいです。
最初はステッカー=ポップという印象が強く、昭和のポスター風イラストにしたいと思っていましたが、徐々に古風な雰囲気を出した方が日本の和菓子という印象に結び付くかなと思い方向転換しました。
個人的には金平糖で飾られた角がお気に入りです、どことなくシカの神秘的なイメージともマッチしてるのかなと思っています。
STICKART Works
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